項目
- 工事の下準備
- 高気密住宅は10年を過ぎると屋根の防水材料が取れ雨漏りが始まります。
- 一般和瓦の寿命は30年。カラーベスト瓦の寿命は25年。
- 高気密住宅の瓦の寿命を25年から50年延ばす正しいカラーベスト瓦の工事
- 屋根塗装材料
- サイディング壁メンテナンススケジュール
- 築約10年後サイディング壁の防水塗装切れの劣化の経過
- 上部サイディングの防水材料が切れた後の構造断面図
- 高気密住宅専用の壁塗装は下塗りでは無く下地作りから始まる
- 外壁ボンタイル材の構造
- サイディング目地コーキング工事
- 塗装時に一緒にする工事箇所
- PP-1V工法施工手順
- 屋上防水「リベットルーフ」
- 高気密住宅用推薦 壁塗装材料
- 住まいの外壁・屋根用フッ素樹脂塗料 ルミステージ
工事の下準備
1.足場
- 施工前の近隣へのご挨拶をしっかりする。
- 塗装工事の基本は、まず足場です。現在、丸太組みの足場を時々、見掛けますが、もし現場でトラブルが発生した場合、法律違反で労災保険が下りません。
- 弊社では、正確な塗装工事を行う基本としては、しっかした足場を確保する為に、鋼管足場の一足帯付きの鋼管足場を使います。
- 足場をしっかりする事により、良い塗装に繋がり、塗りダマなどを抑え、塗装後、鳥の足の爪などによるトラブルを防止します。
- 塗装施工士は、清潔な制服を着用し、現場施工中、鋼管脱着時に於いて、直接、音を出して鋼管を道路に投げない。
- 施工後、後片付け掃除等をしっかりする。
足場
作業開始前ミーティング
2.塗装工事前建物トラブル、大工さんによる調整
- 塗装工事前に足場施工後、建物の外壁の現状の点検をしっかり行う。
- サイディング板に於いて、施工時の釘打ち工事にて釘の本数が少なかったり、エアーガンのスピード調整が悪く、サイディングが外れてきていたり、サイディング板が割れていたりするのにも関わらず塗装工事をしているケースが多く見られるので、塗装工事前の大工さんによる壁調整の仕事は大切な工程の一つです。
点検
サイディングトラブルの現状写真
サイディング板の接着が緩み、サイディング板の間に割れ目が見える。
サイディングトラブルの現状写真
出窓の上のサイディング板の接着が緩み、雨水の侵入も見られます。
3.洗浄
高気密住宅の塗装の塗装工事は、色の塗り替え工事ではない
換気の再生(屋根編)
高気密住宅専用洗浄
正確な高気密住宅専用塗装は構造再生から仕事が始まります。
塗装の基本は、洗浄からです。古い汚れを完全に取り払うところから良い塗装が出来ます。
弊社の洗浄は、屋根用洗浄機強弱2本、壁用専用1本で完全に汚れを取ります。
特に屋根にこびり付いた汚れ苔、藻、鳥の糞等は勿論、大事な事は、瓦一枚一枚の
隙間に詰まっているゴミ、泥等を完全に取りきり通風を復活させることです。
高気密住宅は10年を過ぎると屋根の防水材料が取れ雨漏りが始まります。
屋根
10年過ぎの切り妻屋根
防水材料が切れてきて、真中の鉄部や屋根全体に光沢がなくなってきた状態。
11年過ぎの寄棟屋根
完全に防水が切れ、鉄部中央にサビ。屋根全体に苔、藻、鳥の糞などの付着で雨水を吸うごとに裏の野地板に雨水が浸透してくる。雨漏りの始まります。
上の屋根の状態を放置すると
左の屋根の状態をモット放置すると
上図の屋根裏で見られてように高気密住宅の雨漏りは、従来の一般住宅の瓦屋根の瓦の割れや、ズレによる一点集中型の天井からの雨漏りと違って、屋根全体の雨水の浸透による屋根構造を漏らし腐敗さす雨漏りです。
一般和瓦の寿命は30年。カラーベスト瓦の寿命は25年。
和瓦一般的管理方法
10年毎に防水塗装の切り替えを知らないで放置したカラーベスト瓦の悪い管理例
約10年過ぎると、瓦の表面の防水塗装が剥げ、石綿スレート本来の、石粉が固まり剥き出しになり、雨水が屋根裏に浸透し始める。また、その頃から徐々に、瓦の間の通風にゴミが溜まり、雨水の流れ、通風が拒まれ雨水が、逆流し、カラーベストを止める釘から、屋根裏に湿気を促し、構造不朽を作り、雨漏りに繋がっていく。
カラーベスト瓦の正しい塗替えで寿命は50年へと繋がる
塗装時、必ず瓦の通風を考えた塗装ではなくては、構造の寿命を延ばす工事ではない。
将来的には、塗装材料が良くなるために塗替間隔が延びてくる。
下地が良い間はまだ塗装が可能。
60年でかかった屋根の費用は約100万円です。
屋根塗装材料
石綿スレート系の屋根は、真夏の温度が約80度までになると言われています。
そこへ室内のクーラーの温度が、約26度で冷やされると高気密構造が一番嫌う結露が起こります。
又、スレート系の屋根に10年経って防水塗料が取れると、暑さで表面がバリバリになり、弱るのが早くなるので、この塗料を塗ることにより屋根の保護にも成ります。
サイディング壁メンテナンススケジュール
維持管理(メンテナンス)について
窯業系サイディングは、太陽光(紫外線)、雨水(酸性雨など)、風雪(連結融解など)等の自然環境条件やメンテナンスの実施度合によって、その耐用年数は大きく変わります。したがって、ひとことで“耐久年数(耐久性)何年”と言うことはできませんが、適切な維持管理を行えば、外壁として必要な「美観」、「耐風性」、「雨水の侵入防止」、「火災安全性の確保」などについて長期の性能維持が期待できます。
維持管理の目的
サイディングの表面には塗装が施され、接合部にはシーリングが施されていますが、塗装やシーリングは、永久的なものではありません。必ず適切なメンテナンスが必要になります。適切なメンテナンスがされずに放置されるとサイディングのみならず建物自体の寿命を縮めることにつながりますので、早めのメンテナンスをお勧めします。
メンテナンススケジュール
これはお客様がメンテナンス計画を立てる際に目安とするためのご提案です。住宅の地域、環境や使用条件によって劣化の進行状況が異なりますので、あくまでも目安としてご活用ください。メンテナンス時期および内容を保証するものではありません。
築約10年後サイディング壁の防水塗装切れの劣化の経過
築10年が近づき、壁全体に艶がなくなり、手で触ると白い粉が付き始める。
サイディング壁の目地のコーキングが濃い色から白くなり、小さな穴が空き、コーキングの端に切れ目が出始める。
築11年〜2年過ぎると、壁は完全に防水材料が切れ、雨水が侵入し易くなる状態になる。
サイディング壁のコーキングは、完全に開き、裏のバックアップ材の青色が見えてくる。
この様になると、壁の中の雨水の侵入が始まる。
上記の状態を放置すると、侵入した雨水による壁裏の湿気が廻り、壁にトラブルが始まる。
雨が降り、翌日天気になっても、水気が残り、またサイディングが膨らみ、サイディングが曲がって割れてきたりする。
壁の塗装については、素人判断で、よく【塗る時期を延ばせば延ばすほど得だ】と言って、汚れ中心の意味の無い、延ばし方をされる方がいますが、防水塗装と言うのは、字のごとく住宅構造を、雨水の侵入から守る工事であり、あまり時期を延ばすと雨水の侵入後、雨水を閉じ込め、湿気を起こさす防水塗装となります。
上部サイディングの防水材料が切れた後の構造断面図
サイディングの表面には焼付塗装が施され接合部にはシーリングを貼り付けています。
壁塗装やコーキングは、永久的なものではありません。必ず適切なメンテナンスが必要です。
適切な時期にメンテナンスをされずに放置されるとサイディング壁のみならず、建物全体の寿命を縮める事になりますので注意して下さい。
メンテナンススケジュール
これはお客様がメンテナンス計画を立てる際に目安とするためのご提案です。住宅の地域、環境や使用条件によって劣化の進行状況が異なりますので、あくまでも目安としてご活用ください。メンテナンス時期および内容を保証するものではありません。
高気密住宅専用の壁塗装は下塗りでは無く下地作りから始まる
下地作り
普通一般塗装では、下塗りという工程から始まるが、高気密住宅防水塗装では、下塗りではなく、下地作りから始まる。普通一般塗装では、下塗りというと表面を慣らすだけのシーラ塗装から始まりますが、高気密住宅防水塗装では、素地を完全に固める為に浸透性プライマーを塗る。各物件により、一度塗りこんでも駄目な部分は、完全な状態になるまで、二度三度塗りこむ。それでも駄目な場合は、サフェーサーで処理する。この作業が、後の塗り工程に大きく作用する。
中塗り
高気密住宅防水塗装では、一級塗装技能士が各物件に合わせた防水材料を吟味し、最高の仕上げを目指しています。その中でも特に気をつけている材料は、溶剤性シリコンなどがあり、このシリコンの違いによって、光沢や艶などの仕上りが大きく変わる。
上塗り
仕上げ塗装の2回目になります。仕上った状態です。艶が不十分なときは、さらにもう一回塗装をする場合もあります。こういう塗装は工期を決めないオーダー塗装でのなせる技で、工期の決まった一般塗装では無い工事です。この段階で初めて将来の10年後の再塗装の絆に確信がもて、納得して満足感でハケを置けるのです。
外壁ボンタイル材の構造
東西南北の太陽光の違いと、立地条件によっての風当たりの関係により、耐久年数が変わる。
あまり放置しておくと、壁の裏の防水切れした【防水シート】より湿気が断熱材につたわり防水切れを起こして、雨水が断熱材に入ると、壁構造の工事にも繋がります。
上図を見て頂ければ分かると思いますが、従来の一般住宅と違い高気密住宅の壁の中には断熱材があり、
そこは綿状の物であり、濡らすと壁工事に繋がります。
高気密住宅専用の壁塗装は、下塗りからでは無く下地調整から始まる。
下地作り
普通一般塗装では、下塗りから始まる工程ですが、高気密住宅防水塗装では、下地作りから始まります。普通一般塗装では、素地のひび割れに関してはコーキング等で埋めますが、高気密住宅防水塗装では築年数の古いものに対しては、表面上の素地の部分処理だけでは無く、基礎地を形成する為にカチオンと言う材料を使用します。完全に欠落している部分については樹脂モルタルを使用し、壁を形成し、その表面の素地柄まで再生します。こういう技術は経験豊富なレベルの高い技術が要求されます。
中塗り
高気密住宅防水塗装では、一級塗装技能士が各物件に合わせた防水材料を吟味し、最高の仕上げを目指しています。その中でも特に気をつけている材料は、溶剤性シリコンなどがあり、このシリコンの違いによって、光沢や艶などの仕上りが大きく変わる。
上塗り
仕上げ塗装の2回目になります。仕上った状態です。艶が不十分なときは、さらにもう一回塗装をする場合もあります。こういう塗装は工期を決めないオーダー塗装でのなせる技で、工期の決まった一般塗装では無い工事です。この段階で初めて将来の10年後の再塗装の絆に確信がもて、納得して満足感でハケを置けるのです。
作業風景
ボンタイル外壁塗装の素地の再生
弊社の行う立体的な住宅の外壁の塗装とは、下塗りからでは無く、素地の再生から始まります。ボンタイルの外壁吹き付け塗装の再塗装における壁のひび割れの素地の再生は、先ず、割れ目の再生技術です。
一般的に行われている中で、割れ目に即、コーキングを詰め、塗った後、段差が出来るのが解っていて塗っているケースが良く見られますが、弊社では、一度外壁のカット機で割れ目を綺麗にし、そこで丹念にコーキングのライン合わせをし、そこに慎重に下塗り、中塗り、上塗りと段差の付かない美しい仕上げを致します。
サイディング目地コーキング工事
サイディング工事の基本は、11工程から成る工事ですが、街中のコーキング工事の内容は、殆どこういう正式な工程を守らず、また材料も速乾性の悪質材料の材料のものが多く、工事日程も高気密構造住宅防水塗装の全日程は、普通約25日程度掛かりますが、街中の一般塗装工事は、10日〜14日で全工程が終わります。その理由の一つとして、コーキング工事の工程を正確な工程を守らない、また材料が速乾性のものを使うので、短期工事に終わってしまう。
最悪なケースとして
@塗装士とコーキング士と同じ人がやっている。
Aコーキングの目地を外さず、養生して上にテープを貼る様なコーキング工事をする。
B材料的な物も悪い材料を使うと塗って直ぐ乾くが、剥離するのも早い。
シール撤去
打ち継ぎ目地のシールを撤去します。
マスキングテープ
コーキングを打設する前に窓枠等をマスキングテープで保護します。
プライマー塗布
古いコーキングを取り除いた後、プライマーという下地処理剤をぬります。新しいコーキングが接着し易くするためです。
プライマー
新しいコーキングを取り付け時にプライマーの塗装工事がされていないケースがある。
新規コーキング施工完了
新しいコーキング打設後です。写真では判らないですが、推奨の「オートンサイディングシーラント」はゆっくり乾きます。
オートンサイディングシーラント
ゆっくり乾き、丈夫で美しい。高気密構造住宅防水塗装の強い味方!
塗装時に一緒にする工事箇所
窓(開口部)
窓廻りにも防水のコーキングが打たれています。
短年度の雨漏りは開口部のコーキング切れによって起こるケースが多いです。
ベランダ
従来のヒビ割れの多いアスファルト防水から、ベランダを見て、ウレタン防水やFRP防水のベランダに変える。
既にそういうベランダの場合は、トップ塗装を替える。
雨樋&金具
PP-1V工法施工手順
下地処理
●下地処理チェック項目に従い、ウレタン塗装防水用下地処理を行う。
●その他ウレタン防水に適した下地作りを行う。
@ ウレタンプライマー層
●ポリルーフS-1/セメントをu当り0.3kgを標準に塗りむらがない様に均一に塗布する。(一液タイプ)
A ウレタン層
●ポリルーフPU-2をu当り1.5kgをコテむらのない様に均一に塗布する。(一液タイプ)
B プライマー層
●ポリルーフS-1R/セメントをu当り0.2kgを標準に塗りむらがない様に均一に塗布する。(一液タイプ)
C
●ポリルーフマット#450MM-Fを施工面に貼る。
ラップ部の処理
●50mm以上重ねること。
硬化剤添加
●ポリルーフS-2(PP)に硬化剤を混合する。(ポリルーフ硬化剤1〜2%混合)
D 下塗り
●連続してS-2(PP)をu当り1.6kgを標準に塗布する。(ポリルーフ硬化剤1〜2%混合)(二液タイプ)
●脱泡専用ローラにて、脱泡する。
●連続して特殊専用骨材をu当り約0.6kgを標準として均一に散布する。
F 中塗り層
●S-2(PP)硬化後、ポリルーフS-3N(トナー、S-3N添加剤)をu当り0.4kg標準に均一に塗布する。(ポリルーフ硬化剤1〜2%混合)(二液タイプ)
G トップコート層
●S-3N硬化後、ポリルーフS-4Sの主剤硬化剤S-4S専用シンナーを規定量混合攪拌しu当り0.2kgを標準に塗布する。(二液タイプ)
屋上防水「リベットルーフ」
屋上シート防水システム「リベットルーフ」は、樹脂系ハイブリッド塩ビ防水シートを用いて施工する工法であるため、建物を永く守ることができます。また、街や自然といった周囲との美しい調和にも配慮するなど、アメニティ性の高い環境づくりにも貢献します。
住まいの外壁・屋根用フッ素樹脂塗料 ルミステージ
原料から施工までをトータルにサポートしています。
ルミステージは、原料にAGC旭硝子が開発したフッ素樹脂ルミフロンを使用し、AGCコーテッックが塗料化した、高性能なフッ素樹脂塗料です。 原料メーカーのAGC旭硝子から、塗料メーカーのAGCコーテック、そして施工店のメイクupショップまで、一貫したルミフロンサポートシステムで、ルミステージのプレミアム・クォリティーをお届けしています。
ルミフロントサポートシステム
ルミフロンサポートシステムは、信頼と安心の外壁改修システムとして、 お客様にご満足いただけるサービスをご提供いたします。 ルミフロンサポートシステムとは、AGC旭硝子が提唱する外壁塗装支援システムのことです。 AGC旭硝子が認定した塗装施工店「メイクupショップ」が施工を行い、 高品質の施工技術とサービスをお客様に提供いたします。 メイクupショップは塗装技術やアフターサービスなど、あらゆる面で信頼していただけるショップです。
プレミアム・クォリティー
ルミステージのクォリティーの高さは、耐久性で実証されています。
一般的な塗料が5年〜10年で劣化するのに比べ、ルミステージは、15〜20年以上の長期間にわたって美しい光沢と十分な性能を保ちます。
住まいは大切な資産です。特に、外壁はお手入れ次第で住まいの耐久年数や資産価値までも左右してしまうもの。
腐食や老朽化を防ぐためには、外壁塗料を厳しい目でお選びください。
塗料の品質と塗装技術の高さで自信を持ってお薦めするのがルミステージです。
住まいの資産価値をトータルに高めるプレミアム・クォリティーの塗料です。
ルミステージが高い耐久性を持っているのは、紫外線に強いフッ素樹脂が原料だから。
長寿命と衰えない美しさの秘密
直射日光や風雨にさらされ続けても塗装の美しさを保ちます
自動車のボンネットを「ルミステージ」と一般的な塗料の「アクリルウレタン塗料」で塗り分け、5年間屋外にさらした結果が右の写真です。 「アクリルウレタン塗料」は退色してツヤもなくなってしまいましたが、「ルミステージ」は塗り立ての色ツヤを保っています。
汚れが雨で洗い流されるので、キレイが長持ち。【低汚染タイプ】
「ルミステージ」の塗膜は水になじみやすい性質(親水性)を持たせているので、雨が降ると水膜が汚れの下に潜り込んで汚れを洗い流してくれます。 このセルフクリーニング機能によって、すじ状に黒ずむ「雨すじ汚れ」も防ぐので、住まいの外観をキレイなまま保てます。
カビ・藻のいやな汚れも防ぎます。【低汚染タイプ】
セルフクリーニング機能によって、カビや藻が付着しにくくなっているうえに、防カビ・防藻剤を添加しているので、長期間にわたって住まいの外観を美しく守ります。